「オリーブグリーン スーツ」と聞くと、
少しハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし実際には、
ネイビーやグレーに次ぐ “大人が自然に取り入れられる色” として、
近年とても評価が高まっているカラーでもあります。
今回ご紹介するのは、
Spence Bryson(スペンスブライソン)のリネンを使用して仕立てた、
オリーブグリーンのスーツです。
夏に納品した一着ですが、
メンテナンスのためにお預かりしたタイミングで改めて撮影を行い、
あらためてその色と素材の美しさに惹かれました。
カーキとオリーブグリーンの違い
まずよく聞かれるのが、
「カーキとオリーブグリーンは何が違うのか?」という点です。
カーキは、
土や砂を思わせる 黄味の強い色で、
ミリタリー由来の無骨さやカジュアルさを感じさせます。
一方、オリーブグリーンは
緑をベースに、ほんのりとグレーや深みを含んだ色。
落ち着きがあり、スーツに落とし込むと
上品さと柔らかさを同時に表現できる色です。
ビジネス一辺倒ではない、
少し余裕のある大人の装いとして考えるなら、
オリーブグリーン スーツは非常にバランスの良い選択だと思います。
オリーブグリーン × リネンの相性
このスーツに使用しているのは、
英国の名門 Spence Bryson(スペンスブライソン) のリネン。

Spence Bryson のリネンは、
一般的なリネンに比べて
- ハリがあり
- 仕立て映えが良く
- カジュアルに寄りすぎない
という特徴があります。
そのリネン特有の
繊維のムラ感や、乾いた質感が、
オリーブグリーンの深みのある色調と合わさることで、
グリーンでありながら重たく見えない、爽やかな印象に仕上がります。
ウールでは表現できない、
軽やかさと色気。
それこそが、
このオリーブグリーン スーツの最大の魅力です。
ビジネススーツではない、大人のためのスーツ
この一着は、
いわゆる「ビジネススーツ」としての位置付けではありません。

・休日の外出
・少しきちんとした食事の場
・夏のイベントや集まり
そんなシーンで、
気負わず、しかし確実に“お洒落”に見えるスーツです。
ネイビーやグレーでは少し堅すぎる、
かといって派手な色は避けたい。
そう感じている方にとって、
オリーブグリーン スーツは、
非常にちょうど良い選択肢になります。