上質スーツとデニムシャツの“絶妙な距離感”

カジュアルな印象を持たれることの多いデニムシャツですが、スーツと組み合わせたネクタイスタイルは、うまくまとめれば驚くほど洗練された雰囲気に。今回ご紹介するのは、SCABAL(スキャバル)製の上質なベージュスーツに、デニムシャツとペイズリー柄ネクタイを合わせたコーディネートです。

光沢あるウール素材が持つ格調と、デニム特有のラフな風合いが見事に融合。着こなしの幅を広げてくれる、まさに“大人の遊び心”を体現したスタイルです。


Vゾーンの解説:異素材の掛け合わせが生む深み

このコーディネートの鍵はVゾーンの奥行きにあります。

  • ベージュのダブルブレストスーツは、ラペルにボリュームがあり、それだけで主役級。
  • インナーにはウォッシュ感のあるライトブルーのデニムシャツ。
  • そして、クラシカルなペイズリー柄のネイビーネクタイ。

デニムの柔らかさとネクタイの光沢感が絶妙に混ざり合い、ラフさと品格の両立を実現しています。
“素材のコントラスト”が、Vゾーンに奥行きを与える好例です。


スキャバルの生地と専用ボタン:品格のベースを担う

今回使用したスーツは、SCABAL(スキャバル)社製の上質なウール生地

スキャバルはベルギーに本社を置く高級服地ブランドで、その光沢やしなやかさ、そして生地のハリ感には定評があります。

さらに特筆すべきは、スキャバル専用の刻印入りボタン
細部にまで宿るこだわりが、スタイリング全体の「格」を底上げしてくれます。


デニムシャツの魅力:抜け感と男らしさを添える名脇役

スーツスタイルにおけるデニムシャツの魅力は、何といってもその「抜け感」。

  • ビジネスライクな印象が強すぎない
  • 気取りすぎず、それでいてラフすぎない
  • 洗いざらしの風合いがコーデに温度感を加える

ネクタイをしっかり締めても、どこか肩の力が抜けた空気をまとわせてくれるのが、デニムシャツならでは。
特に、今回のようなペイズリータイとの組み合わせでは、クラシックとカジュアルのバランスが絶妙に取れています。


崩しても崩れない

スーツスタイルに“カジュアルな要素”を取り入れるのは一歩間違うとだらしなく見えがちですが、スキャバルのような上質素材と明確な意図をもったスタイリングがあれば、品格を損なうことはありません。

「きれいめだけど、どこか洒落てる」
そんなスーツスタイルを目指すなら、デニムシャツ×ネクタイの組み合わせはぜひ挑戦していただきたい選択肢です。