「タキシードっぽくないですか?」

シングルのスーツに
ピークドラペル、フロントボタン一つ。
これを見ると、服好きな方ほど
「ん?」
と一瞬立ち止まるかもしれません。
でも、それでいいと思っています。
たしかに“分かる人には分かる”デザインです
ピークドラペルや一つボタンは、
どこかフォーマルな空気を感じさせるディテール。

だからこそ
・少しタキシードを連想する
・一般的なビジネススーツとは違って見える
これは事実です。
ただ、それは
「派手」だからではありません。
実はとても上品で、静かなデザイン
ピークドラペルも一つボタンも、
使い方を間違えなければ
とても上品でフォーマル寄りな表情になります。

・襟がシャープに立ち上がる
・Vゾーンに自然な緊張感が出る
・全体が引き締まって見える
決して主張しすぎるディテールではなく、
雰囲気で魅せるタイプのデザインです。
大切なのは「引き算」
こうしたスーツを上手に取り入れるポイントは、
実はとてもシンプルです。
遊びすぎないこと。


例えば
・生地はベーシックなウール
・色もネイビーやブラック、チャコール
・釦は控えめで品のあるもの
ピークドラペルや一つボタン自体に
十分な存在感があるので、
他で足し算をしすぎると
大切な上品さを損なってしまうことがあります。
だからこそ「大人のスーツ」になる
全体をシンプルにまとめたうえで、
・襟型
・ボタン位置
といった“設計”で雰囲気をつくる。
これは
若さで着るスーツではなく、
経験を重ねた大人だからこそ似合うスーツだと思います。
見る人が見れば
「お、分かってるな」
くらいに伝わる。
それくらいの距離感が、ちょうどいい。
まとめ|気軽に、でも上品に
シングルのピークドラペルも
フロントボタン一つも、
決して特別な人だけのものではありません。
・派手にしない
・上品さを優先する
・全体のバランスを大切にする
この3つを守れば、
スーツの楽しみ方は、ぐっと広がります。
「少しだけ違う」
そのくらいが、一番長く付き合える一着かもしれません。