ライトグレーのスーツは、
「爽やか」「軽やか」「清潔感がある」といった印象を持たれる一方で、
一歩間違えると少し頼りなく見えてしまう難しさも併せ持っています。

特に無地のライトグレーともなると、
ごまかしが効かない分、Vゾーンの完成度がそのまま全体の印象を左右します。
今回ご紹介するのは、
スキャバルのライトグレー無地スーツを、
あくまで正統派に、しかし地味になり過ぎないようまとめたコーディネートです。
目次
白シャツ × ライトグレーは、最もシンプルで最も難しい

まずシャツは、迷わず白を選びました。
ライトグレーに白シャツは王道ですが、
この組み合わせは「清潔感」と引き換えに、Vゾーンが単調になりやすいのが事実です。
そこで重要になるのがネクタイの色選び。
・ネイビーで端正にまとめる
・ブラウンで柔らかさを足す
どちらも正解ですが、今回はその中間を狙いました。
ネイビー × ブラウンのミックスカラーという選択
選んだのは、
ネイビーとブラウンを掛け合わせたミックスカラーのネクタイ。

ネイビーが全体を引き締め、
ブラウンがライトグレー特有の冷たさをやわらかく中和してくれます。
結果として、
・正統派に見える
・硬くなり過ぎない
・無地スーツでもVゾーンが間延びしない
という、非常にバランスの良い仕上がりになります。
TSPオリジナル・国産ネクタイを合わせる理由
今回使用しているネクタイは、
TSPオリジナルの国産ネクタイ(税込 ¥9,900)。
生地に適度なコシがあり、
締めた際に結び目が自然に立体的に整うため、
無地スーツとの相性が非常に良い一本です。
華美な主張はありませんが、
だからこそ「素材感」と「色の組み合わせ」が活きてきます。
無地スーツこそ、コーディネートの完成度が出る
柄のあるスーツであれば、
生地そのものが印象を作ってくれます。
しかし無地のライトグレーは違います。
・シャツ
・ネクタイ
・色のトーン
・質感の差
これらの積み重ねが、そのまま完成度になります。
派手さはありませんが、
理屈が通っていて、長く着られる。
そんな一着を目指す方には、ぜひ参考にしていただきたい組み合わせです。
まとめ|ライトグレーは「シンプルに考え過ぎない」

ライトグレーのスーツは、
シンプルだからこそ、少しだけ工夫が必要です。
ネイビーか、ブラウンか。
あるいは、その両方を掛け合わせるか。
選び方ひとつで、
同じスーツでも印象は大きく変わります。
「ライトグレーは難しそう」と感じている方こそ、
ぜひ一度、Vゾーンから考えてみてください。