先日、当店がオーダーシャツの縫製をお願いしている、岡山に自社縫製工場を持つ老舗メーカーの2025年秋冬展示会に行ってまいりました。岡山はデニムの産地として有名ですが、実は昔から綿素材を使った縫製業が盛んで、制服やシャツづくりでも高い技術力を誇ります。今回訪れたメーカーは、自社ブランド「doihokosho」を展開し、世界最大級のファッション見本市「ピッティ・イマジネ・ウォモ」にも出展するなど、国内外から高い信頼を得ているオーダーシャツ業界のリーディングカンパニーです。


今季のテーマは「フレンチテイスト」

この展示会は毎シーズン、明確なテーマを掲げて新作提案を行うのが特徴。
2025年秋冬のテーマは「フレンチテイスト」。イタリアやイギリスのクラシックスタイルとは一線を画す、さりげない遊び心とエスプリを感じさせるデザインが印象的でした。

ドレスシャツの提案

  • カフスをやや長く取り、ステッチを端ギリギリに入れることで、シャープさと軽やかさを両立。
  • 上品さの中に、フランスらしい軽快な雰囲気をプラス。

カジュアルシャツの提案

  • ゆったりめのバンドカラーや、力の抜けたシルエット。
  • 現代のライフスタイルに溶け込みやすい柔らかなデザイン。
少し長めのカフスにミシンステッチが端に入っています

バンドカラーシャツ
当店で実際にオーダー頂いたシャツ フレンチテイストの香りがします

流行りのイージーパンツに合わせる柔らかい印象のシャツ
流行りのイージーパンツに合わせる柔らかい印象のシャツ

幅広いニーズに対応する安心感

今回の展示では、最新トレンドだけでなく、長年愛される定番モデルもしっかり揃っていました。
例えば、ビジネスシーンで活躍する白シャツやロンドンストライプ、カフスや襟型の豊富なバリエーションなど、お客様一人ひとりの好みに合わせたオーダーシャツづくりが可能です。
オーダー業界にとって、こうした「流行+定番」のバランスは欠かせません。

素材が違うと様々な表情を見せるシャツ
デニムシャツやネルシャツのサンプル
秋冬に人気の起毛感のある素材のシャツ

会場での印象的な演出

会場中央のメインテーブルには色鮮やかな花が生けられており、なんとこれは営業担当の方ご自身によるもの。
服づくりだけでなく空間演出にも心を配る姿勢に、メーカーとしての情熱とこだわりを感じました。

また、オーバーシャツを使ったタイドアップのセットアップも新鮮。白地の面積が多いストライプ柄が目立ち、久しぶりに袖を通したくなるような雰囲気でした。


まとめ|2025年秋冬のオーダーシャツ選び

今回の展示会で感じたのは、新しい「フレンチテイスト」の提案と、幅広いお客様に応える懐の深さ
このメーカーの持つ岡山工場の確かな縫製技術と企画力が、秋冬のオーダーシャツをさらに魅力的にしてくれます。

当店では、今回の展示会で得た最新のインスピレーションをもとに、2025年秋冬シーズンにぴったりのオーダーシャツをご提案いたします。ぜひ店頭で、生地の風合いやディテールの違いを実際にお確かめください。

シャツ生地で作られたテディベアやクッション
シャツ生地で作られたテディベアやクッション