「もう春のはずなのに、暑い…」
そんな声をよく耳にします。4月なのに汗ばむ陽気の日もあれば、急に冷え込む日もある、昼は温かいけど夕方から急に肌寒い。服装選びが難しいこの時期、皆さんはどうされていますか?
最近では、アパレル業界でも“春・初夏・盛夏・秋・冬”という「第五の季節」を意識した提案が進んでいます。
本記事では、そんな変化にどう向き合うべきか、そしてオーダースーツ店としてどんな提案ができるのかを考えてみました。
まずは気温から見た「服装の快適ライン」
一般的に
20℃以上:薄手の長袖で快適(春服)
25℃以上:半袖でも快適(初夏~夏の服装)
28℃以上:日中はかなり暑い(夏本番の格好が必要)
と言われています。
次に昨年(2024年)の4月~8月までの平均気温をチェック
📅 2024年4月
・平均気温:17.1℃
・平均最高気温:21.8℃
・平均最低気温:13.1℃
📅 2024年5月
・平均気温:20.0℃
・平均最高気温:24.8℃
・平均最低気温:15.6℃
📅 2024年6月
・平均気温:23.1℃
・平均最高気温:27.7℃
・平均最低気温:19.3℃
📅 2024年7月
・平均気温:28.7℃
・平均最高気温:33.5℃
・平均最低気温:25.0℃
📅 2024年8月
・平均気温:29.0℃
・平均最高気温:33.6℃
・平均最低気温:25.7℃
意外と、昨年の気温や服装の感覚は忘れてしまうものです。
改めてデータで見てみると、春らしい服装が快適になるには意外と時間がかかることに気づかされます。
特に5月は、1日の気温差が最も大きい月であり、朝晩と日中で服装を調整するのがとても難しい時期です。
気分はもう春なので、つい薄着になりがちですが、こうした「気候のズレ」のせいで体調を崩しやすいのも納得です。
この時期は、軽くて着脱しやすいジャケットや羽織りものを活用して、体温調整しやすいスタイルを意識したいところです。
朝と夕方に冷え込みやすい春や初夏の季節では、着脱しやすいジャケットが体温調節の強い味方になります。
特に、午前から夕方以降まで外回りや移動のあるビジネスマンにとっては、快適さときちんと感を両立する必須アイテムと言えるでしょう。
一口にビジネス向けのジャケットといっても、素材や仕立てによって印象や着心地は大きく変わります。
そこで、春夏シーズンに特化したジャケット素材の種類を整理してみましょう。
素材 | 通気性 | シワ | 適した季節 |
ウール | △ | ◎ | 春〜初夏 |
リネン | ◎ | △ | 初夏〜盛夏 |
コットン | ◯ | ◯ | 春〜初夏 |
ナイロン/ポリ系 | ◯ | ◎ | 初夏〜盛夏 |
ジャージ | ◯ | ◎ | 春〜初夏 |
✔ ウール100%:やはりビジネスシーンでは定番。適度なハリと上質な印象を与えてくれる素材です。
✔ リネン(麻)/コットン:季節感と軽やかさを演出でき、ややカジュアルダウンしたい場合に最適。
✔ ポリエステル・ナイロン系:近年注目されているスポーティー素材。軽量・ストレッチ・防シワなど、機能性重視の方に人気です。





仕立ての種類は?
大きく分けて春夏にオススメの裏の仕立ては【背抜き仕立て】【一枚仕立て】でしょう。


オーダーでは自分好みに素材感と仕立て方法の組み合わせで自分の環境に最適なジャケットを手に入れられるというのが何より喜ばれるポイントで御座います。
季節 | ジャケット例 | 解説 |
4月(春) | ウール100% ホップサック(背抜き仕立て) | 肌寒さが残る朝晩に安心感あり。見た目もハリがあり、季節感◎ |
5〜6月(初夏) | 一枚仕立てジャージージャケット/一枚仕立てウールジャケット | 汗ばむ時期に向けて、吸湿性・通気性・伸縮性を意識。 カバンにしまえるシワにならないジャケット重宝。 |
7〜8月(盛夏) | シャツジャケット/リネンジャケット | 外は暑くても室内冷房は強め。見た目と機能の両立が鍵 |
例:
「ホップサックのウールジャケットは、4〜5月の朝晩の冷え込みに◎」
「軽くてシワになりにくい一枚仕立てのジャージージャケットは、5〜6月に最適」
この記事は季節別ののジャケットのご提案に集中致しましたので、価格などのご紹介が足りないと感じられるかもしれませんが、お気軽に公式LINEやDMなどでお問い合わせいただければ、イメージされているジャケットの予算感などお伝え出来ますのでご連絡頂ければとおもいます。
「気温が読みにくい春先こそ、“着脱しやすい1枚”が毎日の快適さを変えてくれます。
ぜひ、自分のライフスタイルに合った素材と仕立てを選んでみてください。」
オーダージャケット価格¥46,400+税(税込¥51,040)~
オーダーシャツジャケット価格¥21,000+税(税込¥23,100)~